訪問看護の看取りで大切なコミュニケーションとは?~エンドオブライフケアの現場から~
2024/04/12
訪問看護において、利用者様が終末期に至った際には、看取りの重要性が高まります。その中で、看護師が行うコミュニケーションは、大変重要な役割を担います。本記事では、実際にエンドオブライフケアの現場で経験した看護師から、看取りで大切なコミュニケーションについて語っていきます。
目次
エンドオブライフケアとは?
エンドオブライフケアとは、生命の最期に向けてのケアのことを指します。訪問看護師は、病状の悪化や治療方針の変化などで、利用者様や家族の方々が不安や心配を抱えることもあります。そんなときには、医師や薬剤師、ソーシャルワーカーなどと連携をとりながら、利用者様・家族が求める終末期のケアを提供することが求められます。エンドオブライフケアでは、痛みのコントロールや吐き気や呼吸の問題の解消、精神的なサポートなどが重要となります。また、本人の希望や遺族の方々のニーズに応じ、その後の葬儀などの準備や手続きに関するサポートも行います。患者さんや家族の方々が、少しでも安らかに過ごせるよう、訪問看護師として全力でサポートしてまいります。
訪問看護の役割とは?
訪問看護は、利用者様が自宅で医療的なケアを受けることができるようにするために重要な役割を果たしています。訪問看護師は、医師やその他の医療従事者と協力して、利用者様の健康状態を評価し、必要なケアや治療を提供します。 訪問看護師の役割は、複数の面に及びます。例えば、傷口の処置や薬の投与、点滴の設置など、医療処置に関わる面があります。一方で、利用者様の生活の補助やアドバイス、栄養指導、排せつの援助、身体介護など、生活支援に関する面もあります。また、利用者様や家族とのコミュニケーションや、医療従事者との連携、病状の変化のモニタリングなど、ケアマネジメントに関する面も重要です。 訪問看護師は、医療機関に入院することなく自宅で過ごすことができる患者さんにとって、重要な支えとなります。家族が介護をする場合でも、訪問看護師のアドバイスや支援があると、安心して過ごせるでしょう。訪問看護師は、多くの場合、高齢者や重病の利用者様の斡旋に関わりますが、一般人も利用することができます。 訪問看護の役割は、利用者様や家族のケアを提供することだけでなく、医療従事者や地域の医療体制との連携を取ることも重要であると言えます。訪問看護師の役割によって、患者さんが自己決定と自己決定可能性をかなり増やすことができるため、医療の現場で注目を浴びています。
看取りにおけるコミュニケーションの重要性
訪問看護では、利用者様やそのご家族がどう受け止められるかによって処置や対応が変わってきます。特に看取りとなると、悲しみや不安、痛みなど、利用者様やご家族が感じる多種多様な感情に向き合うことが求められます。そのため、コミュニケーションの重要性は極めて高いと言えます。コミュニケーションを通じて、利用者様やご家族が抱える不安や痛みを理解し、共感することで、物理的な介護だけでなく、心理的な安心感を与えることも可能です。また、コミュニケーションが上手くいかない場合には、不信感や不安感が募ってしまうこともあるため、良好なコミュニケーションを築くことで、信頼関係を構築し、質の高い看護を実現することが求められます。つまり、訪問看護においては、コミュニケーションこそが、看取りにおける最も重要な要素の一つであると言えます。
訪問看護師が行うべきコミュニケーションのポイント
訪問看護師がおこなうコミュニケーションには、利用者様との信頼関係を築くための重要なポイントがあります。まずは、利用者様の健康状態についてしっかりと聞き取りをおこなうことが大切です。利用者様の病状や日々の生活状況、ご家族の状況などを確認することで、自分自身が提供できるサービスの内容や方法を柔軟に変更することが可能となります。また、利用者様からの質問や相談は真摯に受け止め、積極的に回答するようにしましょう。利用者様が抱えている不安や疑問を解消することができれば、信頼関係は更に深まることでしょう。最後に、感情の伝達にも注意が必要です。利用者様が不安や寂しい気持ちを持っていたり、怒りや悲しみを抱いていることもあるかもしれません。そういった感情を察知し、それに共感することが重要です。利用者様の心情に寄り添い、安心感を与えることが出来るように心がけましょう。これらのポイントを持っている訪問看護師であれば、患者さんとのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
家族や利用者様との信頼関係を築く方法
訪問看護における家族や利用者様との信頼関係は非常に重要なものです。信頼関係を築くためには、まず第一にコミュニケーションが大切です。正確かつ適切な情報を提供し、話し方や態度にも気を配りましょう。また、家族や利用者様の意見や要望に真剣に向き合い、共感することが大切です。 さらに、訪問看護は何度も訪問することが多いため、日々のコミュニケーションが信頼関係を構築する上で欠かせません。家族や利用者様の生活環境や状況をよく理解し、親身にアドバイスや支援を行うことで、信頼関係を築くことができます。 また、訪問看護師自身も信頼される存在であることが大切です。訪問前には事前に連絡をし、正確な時間を守ることで、信頼を得ることができます。また、個人情報を適切に管理することも信頼関係を築くためには欠かせません。 訪問看護における信頼関係は、家族や利用者様の心のケアにも影響するため、しっかりと築くことが求められます。コミュニケーションや人間関係に気を配りながら、信頼関係を築くことが大切です。
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